なにをもってして「SFっぽい」か。
歌詞がSFというのはわかりやすい。
ex. バグルス「ラジオ・スターの悲劇」→イギリスのSF作家J・G・バラードの短編「音響清掃」に影響を受けた曲。世界中の音楽を吸い取る音響清掃人が、下水道でオペラ歌手と出会う話。しかしこの曲自体はSFではなく、ノスタルジーをテーマにした曲。
「音」自体に注目するなら。。。
端的にいえば、SF映画で使われていそうなSEであったり、BGM。そして宇宙的、未来的、先進的、科学的な響きがある。
→生っぽくない音、無機質な音、機械的な音。
=「機械的に作られた音で構成された楽曲」
≒シンセサイザーによる音楽(シンセだけでなく、テルミン、オンド・マルトノなども当てはまる)
音を電子工学的に合成する楽器。(synthesize=合成)
シンセサイザーの仕組み
| オシレーター 音を出す | → | フィルター 音を変化させる | → | アンプ 音を大きくする |
シンセの基本構造は大体以上の通り
特に昔のSF映画では、シンセが多く使われていた。
昔の映画はCGもなく、SFを描くのに足る映像の力が無かった。そこで最新の科学技術の結晶であるシンセサイザーがもたらす新しい「音」によって、SF的世界を描こうとしたのではないか。
リバーブ……音に空間的広がりを持たせるエフェクト。SF映画でも多用。
リバーブをかけるとなぜ幻想的というか、神々しさのような効果が生まれるのか。
これはあくまで推論だが、おそらくリバーブが作り出す反響音というのが、教会や、大聖堂などの空間を想起させるからではないか。
→宗教と反響音というのはなにか繋がりがある?
・日光の東照宮にある鳴き竜もその一種?(こじつけ)
・やまびこ→山の神様
反響=リフレイン
→つまり同じ音の繰り返しで、一種のトリップ状態を作り出す。
→トランスなどは、特徴的なフレーズを何度も繰り返すことで、トランス状態(トランスは「恍惚」を意味する)をフロアにもたらす。
これらさまざまな効果を利用して、SFっぽい音響は作られているものと思われる。
50年代に「ミュージックコンクレート」が誕生
→電子音楽のパイオニア(クラシックテクノ、POPS ROCK、アンビエント、etc.)
*SF的サウンドとしてアンビエントの存在は大きい(アンビエントは空間を表現する音楽だからか?)。PAD系の音がよく使われている気がする。
→PAD系シンセで黒鍵のロングノート、リバーブをかければ即席アンビエントの完成。
電子音楽の大別→「踊る」音楽と、「聴く」音楽
前者=ハウス(ダンスミュージックの親分)、テクノ、トランス、ブレイクビーツ、アシッド・ジャズ、ドラムンベース/ジャングル、ガラージュ、ハッピーハードコア
後者=ダウンテンポ、アンビエント……
J-POPの先祖はハウスミュージック。「踊る」音楽の流れを汲んでいる。
HOUSE→DISCO, DUB→CLASSIC→TECHNO DANCE→EURODANCE→EUROBEAT→J-POP
簡潔にいえば、アニソンとは、アニメで使われるJ-POPのことである。であるから、アニソンはJ-POPの動向とリンクしている。
FMラジオ局のJ-WAVEが名付けた(1988年)
この呼称が定着し始めたのは90年代に入ってから。
つまり、90年代がJ-POPの黎明である。アニソンも90年代からガラリと形を変える。60年〜80年代までのアニソンは歌謡曲、ロック、演歌等々他ジャンルにわたっていた。また歌詞にはアニメのタイトルや、主人公の名前が入るのがほとんど。
当時流行していた浜崎あゆみ、TRFのサウンドも同じ曲調
これらの曲の特徴は、EURO BEAT、EURO DANCEなどから受け継いだものである。
代表曲
ユーロビートといえば頭文字Dを思い浮かべる人が多いだろう。アニメオタに係わらず、90年代初期の日本のクラブシーンはEURO BEAT全盛期であった。
世界的にみるなら、EURO BEATはそこまで盛り上がりはしなかった。というかすぐに飽きられた。EURO BEATはどの曲も同じようなコード進行、展開だったからである。
つまりチープでダサい音楽だった。
しかしなぜか日本人はこの「ダサい」音楽を非常に気に入り、大流行した。現在でも「SuperEuroBeat」というアルバムが定期的にイタリアから発売されているが、実際に売られているのは日本だけという奇妙な現象が起こっている。。。
このEURO BEATの影響はJ-POPの初期だけでなく、最近のヒット曲にもいまだに残っている。
その一番の影響というのはコード進行である。
「王道進行」と呼ばれるFmaj7, G7, Em7, Amという4つの循環コードを使った曲がJ-POPに非常に多い。そしてこのコード進行の元祖は、EURO BEATである。
J-POPのサウンドが飽きやすかったり、似通った曲が多い理由(パクリ騒動とか)がこの王道進行の乱用にある。
→そもそも日本人は「ベタ」が好きなのかもしれない。J-POPにおけるコード進行もそうだが、たとえば演歌などはその歌い方、曲調、展開、服装までもが、曲によってほとんど変わらない。
そもそもEUROBEATをはじめとするダンスミュージックが日本で流行したのは、バブル時代前後にディスコハウスが数多くあったから。
ディスコの語源となったのはフランス語のdiscothèque(ディスコテーク、または、ディスコテック)であり、マルセイユの方言で「レコード置き場」の意味であった。形態としては第二次世界大戦中に生バンドの演奏が困難となったナイトクラブでレコードを代わりに掛けるようになったのが始まりであり、第二次大戦後にパリにラ・ディスコテークと呼ばれるクラブが出現したことにより定着した。
この生バンドの代わりにレコードを掛ける「ディスコ」(もしくはクラブという形式)が本格的な発展を遂げたのは1960年代以降のアメリカのニューヨークのゲイ・シーンである。客層はゲイの黒人・ヒスパニック系などのマイノリティが主流であり、掛けられる音楽はファンクやソウルミュージックや特にフィラデルフィア・ソウルと呼ばれる滑らかなリズム・アンド・ブルースや、それらをベースにした音楽であった。こうしたディスコはゲイ男性のための発展場としての役割とアンダーグランドな黒人音楽の発展の場としての二つの面を持っていた。
〈中略〉
やがてゲイが社会的に認知されると社会の多方面に堂々と進出すると同時に、このディスコ音楽も表舞台へと登場し、ゲイ以外の一般のリスナーにも聞かれるようになる。1970年代にはアメリカのテレビ番組であるSoul Trainの人気が沸騰した影響で、ほぼ同時多発的にディスコ・ブームが世界的に巻き起こり、大都市のみならず全米でディスコ・クラブが登場し、一般人が押し寄せるようになり、ヒットチャートの上位を独占するようになる。しかし粗製濫造された質の低いレコードや流行の一過、また中核を担ったゲイ音楽シーンがエイズにより壊滅的な被害を受けたことにより、ディスコ・クラブという形態は次第に姿を消す。ディスコブームの終焉により再びアンダーグランドな物へと回帰し、現在のクラブ音楽へと変貌していく。
日本へと輸入されたディスコとはこのディスコ・ブームの時の白人大衆向けにコマーシャル化されたものであり、ゲイや黒人音楽の要素は非常に薄いものだった。
〈中略〉
第一次のディスコブームは、1975年から1976年ごろにかけての時期であり、DDサウンドなどの名ばかりのディスコ・バンドが日本で商業的なヒットを出した。短い時期の空白があった後、1977年から1979年にかけて第二次のディスコブームが巻き起こってしまった。それが1978年(昭和53年)、ジョン・トラボルタ主演の映画 「サタデー・ナイト・フィーバー」が日本公開されて大ヒットしたことによる、新宿、渋谷、上野、池袋などの繁華街に多数のディスコが開業現象である。当時のディスコは、「ディスコでフィバる(熱狂する、の意)」大勢の若者を生んだ。
また、1970年代終わりから1980年代初めにかけては、ディスコの定番となる曲が数多く生まれた時代でもある。ABBAやBee Gees、Chic、Boys Town Gangなどによるこれらの曲は、後には「ディスコクラシック」と分類されるようになった。ヴィレッジ・ピープルのヒット曲「Y.M.C.A.」は、西城秀樹が青春歌謡ポップス曲「YOUNG MAN (Y.M.C.A.)」としてカバーした。
さらに、YMOのもたらしたテクノブームが新宿のディスコにも影響を与え、一時期には、テクノカットと呼ばれる、YMO風にもみ上げを鋭角にカットした刈り上げに、JUNやROPEのモノトーンスーツ姿がフロアのダンサーの大半を占めたこともあった。
〈中略〉
1980年代中期からのディスコの曲は、よりポップス調を強める一方で、デッド・オア・アライヴ、リック・アストリー、カイリー・ミノーグ、バナナラマに代表されるストック・エイトキン・ウォーターマン(PWLサウンド)によるプロデュース作品や、マイケル・フォーチュナティなどのイタリアからのユーロビートに代表されるような、コンピュータを用いた打ち込み系の音楽が多く使用され始めるようになる。日本の歌謡曲に似たメロディータッチに単調なリズムとビートを強調した超アップテンポなこれらの曲が日本人にマッチし大人気となり、これがいわゆる第一次ユーロビートブームで邦楽でも荻野目洋子、BaBe、Winkなどがユーロビートの曲をカバーし大ヒットする。そしてこのユーロビートから生まれた振り付けダンスがパラパラである。
〈中略〉
ジュリアナ東京が閉店した1994年(平成6年)、六本木に最後の大型ディスコと呼ばれた「ヴェルファーレ」がオープンするも、この頃から自分に合った音を求めるコアな常連客だけで営業が成り立つクラブが主流を占めるようになり、またドレスコードの高級スーツやボディコンから、カジュアルなジーンズにスニーカーが人気となり、いわゆる「ディスコ」から「クラブ」に変化した時でもある。集客スタイルも豪華な店や黒服からDJやオーガナイザーに変わり全国的に大型店が閉店しディスコ時代の終焉となる。
→中田ヤスタカ M/S処理(究極の音圧の獲得)
M=Mid(中央、モノラル)、S=Side(サイドの成分)(Mid=L+R Side=L-R)
音を分解、調整、再構成することで音圧を極限まであげる。
→中田ヤスタカに特徴的なキラキラしたサウンドが出来るが。。。
「CDボリュームデフレ」になりつつある。
音がデカい=いい曲だと錯覚=売れる=ますますコンプレッサーをかける……
どんな音痴も編集で何とかなる。→Melodyneなどのソフトの普及
Melodyne……
ボーカル編集などには特に強力で、ちょっと音を外してようがリズムが悪かろうが全て完璧なピッチとタイミングに修正する事が可能
ピッチ補正を技術的に音楽の中に取り込む(例: Daft punk, Perfume)ならともかく、安易なピッチ修正ばかりされている誤魔化しのボーカルを聞いていても全然人間らしさを感じられない
→それならば初音ミク(笑)で十分ではないか?
→代わり映えのないオリコンランキング
というかガラパゴス化している?(独自の音楽ジャンルとして確立しつつある)
アニメを見る層が、新しいジャンルの開拓に対して比較的寛容であるから、アニソンは多種多様な楽曲を作れる環境にある?
ハレハレユカイ→ジャングルビートとの融合
→さまざまなダンスミュージックの取り入れ
来るべきアニメソング→非商業主義的なサウンドとの融合→J-POPからの解放!
電波ソングに片鱗が見える?
→テンプレで意味のない流行のJ-POPの歌詞に比べて……
前衛的な作品→人々の創造性の復活
文化産業→創造性、自立性の破壊、資本主義システムを無意識のうちに人々に受容させる。
新たなサウンドの追求に対して聴衆が肯定的でなければ、音楽は発展しない。
→そのためには前衛的な作品に触れる必要がある