『学園黙示録 HIGHSCHOOL OF THE DEAD』(2011-05-20,弓田)

留意点:レポーター自身が原作第二巻までしか読んでないため、Act7(アニメーション放送第七回くらいに相当)まで読んで後はWikipediaであらすじを読んでいるという状況。アニメーションは初回と最終回だけざっと鑑賞。よって僕よりリアルタイムでアニメ見た人の方が確実にストーリー詳しいです。レポーターとは何だったのか?

概要

原作・佐藤大輔 作画・佐藤ショウジのダブル佐藤さんによるゾンビ漫画。

あらすじ

すべてが終わってしまった日…世界各地で「奴ら」が発生。生者を襲い、殺された者は「奴ら」として復活する。藤美学園の生徒、小室孝は同級生の宮本麗・井豪永と共に生き残るべく行動を開始する。

これは――最後まで人でありたいと願い続けた者たちの、戦いの記録…だと思ったんだけどなぁ。

主に出てくる人たち

以下、学校脱出~原作二巻の終わりまでに参入する人

作品の特徴

漫画版

アニメーション版

以下本題(ロメロ見たことないのにゾンビを語ります。ごめんなさい)

1:この作品のここがひどい

1-1ゾンビ作品と漫画

そもそもゾンビ作品は、アクションを入れることも多いがホラーとして扱うのが定番である。である以上、漫画はゾンビを出すのに適していないのではないか。紙の上では音声演出もビックリ系演出もできないし。きっとこの作品がアクション色強い作品となったのはそのためだろう。アニメ化されてアクション性が増強されたのは改良ですね。少し怖さも増したようです。但し…

佐藤ショウジ曰く「よりかっこよく!よりこわく!そしてよりセクシーを目指して!」(原作二巻裏表紙より引用)

…面白いこと言うね。

1-2ゾンビ作品とお色気

パンチラとかほんと要らないので勘弁して下さい。ゾンビもパンチラも欲しい人ってそんなに多いの?アニメーションの残念なところはパンツ分が増強された点。喰われてる人のパンツとか誰得ですか。最早公序良俗に反するよね。

真面目に考えると青年誌(と予想)に掲載せれている都合上、清涼剤が必要だった+作画の趣味といったところでしょうが…

2:この作品のここが素晴らしい

2-1混乱期の描写が非常に細かい

ゾンビが人間を凌駕するに至るまでは、おそらく発生→拡大→混乱→凌駕のステップがあるはずだが、多くのゾンビ作品は映画が多いため、時間の都合上、凌駕した中で主人公たちを描くことに重点を置く。たいていは原因を簡単に扱うか無視したのち、拡大と混乱をハイライトか無視で飛ばして凌駕期へと突っ込む。バイオ(映画)・ドーン・28(・ショーン)はこれにあたる。ドーンは少し期待していただけに残念。ショッピングモールで籠城しているうちに世界は終わっていましたとさ、でかたづけられた。

例外としてデイオブザデッド2が挙げられる。いろんな意味で三流映画であるが、この作品はゾンビの発生に重点を置き、ラストで拡大に入り終わる点でかなり楽しめた。まずゾンビが知性を持って話すとか驚いた。

さて、課題作は発生を完全に飛ばしているが、拡大→混乱のステップを細かく扱うあたりが新鮮に思う。生きている人間は多く、時にはゾンビよりも恐ろしい存在として立ちはだかり、時には協力し、たいていは死んでゆく。連載物の強みであり、この点で漫画・アニメを媒体としたのは素晴らしいことであろう。テレビドラマになるわけもないし、アニメは最良媒体だったのでは?

2-2警察がすぐ全滅しない

軍隊や警察が頑張っているのを見ると楽しいってだけ。ゲームバイオの警察の弱さはネタとしか思えない。ショーンと28日後の軍隊も強かったので別に珍しいわけではない。但し彼らは登場がとても遅い。

3:登場人物について

3-1宮本零

ビッチとかウザいとか散々な言われようだが主人公一行のなかで最も現実的なメンタル。この人のおかげでほんの一歩とはいえこの作品は現実性に近付いていると思う。「この人がいるから続き読もう!」とはならないけど。

3-2毒島先輩と我が部の映画

監督によるとオマージュされている出演者がいるとのこと。それがどうした。

4:ゾンビはなぜ怖いのか

ゾンビへの恐怖は他のホラーと比べて違うのではないか、というテーマ。人間が喰い殺されるのは確かに怖いが、ゾンビの恐怖とジョーズとかジュラシックパークの恐怖とは何かが違うと思う。

4-1原因の有無

理解できないものへの恐怖としての側面がまず挙げられるだろうか。逆に言うと理由がはっきりしていると怖さは薄れるということになるが、28日後(ただの病気で感染者は死人ではないと説明されている)はやっぱり怖い。あまり関係ないか。

4-2死の世界の侵略

「死」というものは基本的に嫌われる存在である。日本にだって「死の穢れ」なんてものが古代には存在し、歴史学者に言わせれば脈々と受け継がれている。いわば死の世界の住人が生者を食い殺すので、そういった原始的な概念が発するおぞましさもあるのかもしれない。

4-3死者の復活

ゾンビとサメの大きな違いだけど、「死者の復活→何か特別な恐怖の創出」となる因果関係を説明する手段が閃かず。4-2とかぶってる気もする。

4-4歩くゾンビと走るゾンビ(歩バイオ・課題作 走ドーン・28)

どっちの方が怖い?

5:日本でゾンビ作品があまり出ないのはなぜか

5-1和製ゾンビ…?

和製ゾンビ作品ってあまり思いつかない。他は知らないですが皆さんいかが?

5-2宗教観

ゾンビとは、元はブードゥー教という宗教で生まれた言葉のようであるが、「死者の復活」を着想するには何かしらの宗教的な基盤が必要なのかもしれない。だとしたら日本で生まれなくとも仕方ないだろう。キリスト教徒と仏教徒と国家神道と儒教の信者を合わせると日本には4億人いるらしいから。しかし設定はロメロが考えてくれたのだからパクればいいだけの話で、これだけでは説明がつかないだろう。

5-3死生観

お盆

蛇足:ゾンビが沸いたらみんなどうする?

関連作品(バイオハザード ドーンオブザデッド ショーン(ry 28日後 デイオブザデッド2 東京ゾンビ SIREN)


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