長谷川和彦監督、レナード・シュレーダー原案の映画。ちなみにレナードは、『タクシードライバー』の脚本で有名なポール・シュレーダーの兄。どことなく『タクシードライバー』に似ているシーンや明らかなパロディがあるのは必然なのか。日本社会でタブーとされる原子爆弾をテーマとして扱った作品。長年カルト映画として扱われてきたが、近年では再評価の動きも進んでいるという噂。皇居前や国会議事堂、さらに東急デパートから札束をばら撒くシーンはゲリラ撮影したらしい。冒頭のバスジャック、メーデー、派手なカーチェイスなど見せ場は多い。それはいいのだが、全体を通して見ると明らかに不真面目な映画である。原発からプルトニウムを盗む場面や、山下警部の不死身っぷりなど突っ込みどころもまた多い。
中学校の理科教師である城戸誠(沢田研二)は原子力発電所からプルトニウムを強奪し、自宅で核爆弾を完成させた。城戸は国会議事堂にダミーの原爆を設置し、日本政府を脅迫する。城戸が交渉相手に選んだのは、以前に城戸のクラスがバスジャックに巻き込まれたときに出会った警視庁の山下警部(菅原文太)であった。「ナイターを最後まで中継しろ」「ローリングストーンズに来日公演させろ」などの要求を突きつける城戸であったが……