新入生の皆さん、ようこそ慶應義塾大学SF研究会へ!
めくるめくセンス・オブ・ワンダーな大学生活が、皆さんのことをきっと待っていることでしょう!
星新一。小松左京や筒井康隆ら並び、「御三家」の一人とされる、ショートショートの神様。「1001話を作った男」とされているが、実際は1042話作っている凄い人(作品数では「日がわり一話」「妻に捧げた1778話」がある分、眉村卓の方が多分多い)。1926年(大正15年)生まれ。父は、星製薬の創業者で衆議院議員(戦後は参議院議員)の星一、祖父は人類学の第一人者の小金井良精、祖母は森鴎外の妹である。東京大学大学院(農学部発酵生産学教室)前期課程を修了後、星製薬を継ぐも、会社は事実上の倒産。その時期から『宇宙塵』に投稿を始めるようになり、「セキストラ」が『宝石』に転載されたことを期に、ショートショートを書き始める。SFのみならず、一般の読者にも広く浸透している作家であるが、1997年に死亡。終生、賞とは無縁な作家であった。
マスターが趣味で作ったロボット、ボッコちゃん。ボッコちゃんに恋した男は、なんとその殺害を企てるのだが…。これは、星新一の代表的作品。本人も、「ぼくの原点」(SFM'83年12月号:P30)であると語っている。因みに、日本SFとして初めて海外に紹介された作品でもある(F&SF'63年6月号に斎藤伯好の英訳で掲載された)。
地球の周囲をめぐる検問所長の苦悩を描いた作品。個人的には、こういうラストで「あ、そういう意味か」と思える落ちの付け方が好きなので、今回の課題作に入れてみました。星新一のショートショートらしさがいかんなく発揮されている一作。
小さなバーに集った人々が語るどこか不思議なお話の結末は…。SFM'83年12月号に、「1001作記念特集」として掲載された作品。
「あるいは、人生も会社も、錯覚の連続の上に存在しているのかもしれませんな。そうじゃないと断言できる人が、誰かいますかね」
もしかしたら、大学もSF研も錯覚の連続の上にのみ、成り立っているのかもしれません