のじり・ほうすけ(1961-)
CADプログラマを経てゲームデザイナーとなり、そのとき手がけていたゲーム"クレギオン"のノベライズで作家としてデビュー。科学的論理性を基礎としつつも読みやすい作品を多く手がけている。代表作は夢の物質「ふわふわ」を描いた"ふわふわの泉"、水星に基地を建設した知性体とのコンタクトを描いた"太陽の簒奪者"など。
ロケットを高く飛ばすために凧を下駄に使うという主人公のエキセントリックな思いつきが真っ当に検討され、最終的に有人で実現されるという話。極端に軽くて薄いフィルムなど、シンプルな、近い将来実現されそうな技術を出発点にして全く新しい地平に到達する様を緻密に描いた野尻らしい作品だ。