2007/2/4
レポーター:高橋 
永井均『〈子ども〉のための哲学』

0.書誌データ
永井均『<子ども>のための哲学』(p29-108) 講談社現代新書 1996

1.著者
 永井均は1951年生まれ。慶應義塾大学文学部哲学科出身。自我論、特に〈私〉と呼ばれる彼自身の作った概念を中心に研究し、またウィトゲンシュタイン・ニーチェなどの研究を行っている。哲学界屈指のぼくっ子。多くの哲学書を著し、『〈子ども〉のための哲学』『子どものための哲学対話』などという子供向けの哲学書も書いている。他に有名どころとしては『翔太と猫のインサイトの夏休み――哲学的諸問題へのいざない』『マンガは哲学する』とか。

2.概略
 難して興味も持てない哲学書なんか読まなくても、自分が疑問に思ったことを問い詰め、思考を重ねていけばそれで十分哲学。哲学は勉強するものじゃなくてひたすら自分でするもの。もっと哲学する!

3.論点
・ぼくってなに?
独我論「自分だけが存在し自分以外のものは(自分の心の中にしか)存在しない」(p.30)
ぼくと他人との違いは、他人と他人との違いとは全く異質。
思考実験@
→肉体、記憶(他人も他人の肉体と記憶を持っている)
→意識・自我(他人も他人の意識・自我を持っている)
→ぼく(他人も自分のことをぼくだと思っている?)
→超ぼく(ぼくだけがぼく!)
→言語ゲーム
認識論的な独我論が、複数化されて普遍的な独我論になるのと同じように、<奇跡>や<物種>の独我論も、複数化され普遍的な独我論に変わる。全ての「ぼく」が<ぼく>になる。 」(p.93)
ここで本質的な点は、私がそれを語る相手は、誰も私が言うことを理解できないのでなければならない、ということだ。他人は私が本当に言わんとすることを理解できてはならない、という点が本質的なのだ 」(p.99)

・なぜ悪いことをしてはいけないのか?
利害関係?質問を明確にすべき?悪いから悪い?

・哲学ってどうよ?
哲学する?