2005年6月11日 月間読書会 レポーター:土屋
増子次郎『ポストガール』(メディアワークス 電撃文庫)
作者紹介
2001年に本作品で電撃hp短編小説賞を受賞しデビュー.以後、電撃hp上で2004年12月発売のvolume33まで連載。それらをまとめた4巻が2005年1月にでて、それ以降は音沙汰なし、どうにか、次回作が出てほしいものです。
あらすじ
MMF108−41シルキーは戦争により通信システムの崩壊した地域へ郵便物を配達する、人型自立機会(メリクリウス)だ。戦争で疲弊した人間たちの孤独や悲しみを癒すため、シルキーら108タイプに搭載された自意識システム――それは表情や声のトーンを操作することで、かりそめの感情を演じてみせる機能だった。だが様々な出会いの中、シルキーは自らの中に、プログラムではない何かが芽生えていることに気づく。「好き」「きらい」「喜び」「悲しみ」……それはまるで、人間の持つ『心』のようだった……。〈1巻、作品紹介〉
第1話 戦死通告を届けた先には壊れたメリクリウスがいた。彼も戦死通告を届けに来たのだが、それを届けたときに受取人の悲しみを見て決定的に壊れてしまい。そこにいついている。彼は別れ際にシルキーに手紙を書いてよといった。人間に近づくとは何なのだろうか?
第2話 手紙を届けた先には自分を機械だと認識できないメリクリクスのプロトタイプ― シルキーの姉がいた。そして、彼女に誘われるままに町に買い物に行き、彼女は強盗に襲われてしまう。そこでシルキーは強盗を撃とうとするがプレインに書き込まれた行動原理に従い、人間である強盗に反撃していた姉を撃ってしまう。その後キュウーザックさん(彼らの責任者、人間。)の計らいでラボに廃棄物兼研究素材として引き取られる変わり果てた彼女にお別れを言うことができた。
第3話 道端でアーカイブ(電子脳)にもない金属光沢の銀色の昆虫のような機械、グレーゴルに合う 彼はサイボーグだった。人間にそっくりな機械と人間に見てもらえない人間の交流。シルキーは彼に口紅をもらうが、シルキーを気遣った彼の行動のために喧嘩をしてしまう。そして謝罪の手紙を書く。
第4話 「つぎはぎ娘」と呼ばれている少女のところに免疫抑制剤を届けに言ったシルキー。彼女は学校が爆撃にあったときに唯一生き残り、クラスメイトの親から買い取ったクラスメイトのパーツを使って五体満足のような姿をしている。しかし、手術痕を消さずにそのことを引きずっている。彼女のことを気にかけている絵描きの青年と彼女、素直になれない2人をシルキーは素直にさせるお話。
第5話 盲目の音楽家と郵便屋の振りをしていた少女のところに行き彼らに事実を突き詰めてしまったシルキー。会社に知られると問題なことばかりなので、報告書を省略しようとする。自分の制限を越えようとする機械のお話。
論点
・この本を読んで何か連想した作品はありましたか?
特に意見は出ず。
・電撃文庫ということで何か感じたことありましたり
海外SF中心のうちのサークルでは厳しかったようです。エンターテイメントとしてはよいと思ったのですが。
・どの話がよかったですか、また、その話の何処が良かったですか?全体としては?
あまり盛り上がらず。
読書会としては失敗でした。初めての読書会担当だったのですが、あまり盛り上がらず、私のライトノベルについての話が中心となってしまった感がありました。論点が微妙だったようで、次回はもっとうまくやりたいと心に誓いました。