開催日:2004/11/12
レポーター:河村
課題:小林泰三「肉食屋敷」
RESUME
小林泰三「肉食屋敷」
<著者略歴>
小林泰三(こばやし・やすみ←「たいぞう」と読みがちですが、これは「やすみ」と読みます)。1962年、京都生まれ。大阪大学基礎工学部卒。大手家電メーカーに勤務。『玩具修理者』で第2回ホラー小説大賞短編賞、『海を見る人』で第10回SFマガジン読者賞国内部門受賞。代表作『玩具修理者』『肉食屋敷』『ΑΩ(アルファ・オメガ)』『海を見る人』『目を擦る女』など。公式ページ『小林泰三の不確定領域』http://web.kyoto-inet.or.jp/people/kbys_ysm/
<あらすじ>
ある村役場の環境課に勤める主人公は村はずれの禿山にある2台のトラックをなんとかして欲しいという村民の依頼を受け、トラックの所有者である研究者の家に行く。そしてその家にいた研究者から、古代の生物を復元してしまったという話を聞かされ、その古生物の退治を主人公は依頼される。しかしそのとき、その家の壁が脈打ち始め、主人公を襲い、研究者の小戸も変わり果てた姿になっていた。主人公は、トラックの中の廃液を利用し、怪物を焼却するが…。
<ポイント>
1. オチ
正直なんとも予想されたオチでした。怪物を焼却し、怪物の復活というニュースに怯えながら無気力な生活を送っていた主人公は、最後には研究者の小戸と同じ運命をたどることになります。ホラーではよくあることなんですが、こんなベタベタなオチっていかがでしょう。
2.『ジュラシック・パーク』や『遊星からの物体X』(僕はまだ見ていませんが)、『バイオハザード』などに代表される古代、あるいは宇宙からの未知の生物ものってどうですか。
<感想>
僕はまだ小林泰三は角川ホラーしか読んだことがありません。早川SFもそのうち読みます。というか本格的なSFも書く人だとは知りませんでした。すいません。怪物を焼却した後の主人公がひきこもる姿に心が痛みました。
<最後にちょっと引用>
小林泰三はあるインタビューの中で、「作品がSFとして成立するためには、センス・オヴ・ワンダーさえあればいいんじゃないでしょうか」って言っています。