DATA

開催日:2004/10/22
レポーター:出口
課題:ジョージ・R・R・マーティン『ライアへの讃歌』

 

RESUME

ジョージ・R・R・マーティン『ライアへの讃歌』(原題『A Song for Lya』)
編者:アシモフ、監修:浅倉久志 伊藤典夫「世界SF大賞傑作選8」(講談社文庫)収録

・ あらすじ
惑星シュキー担当の惑星司令官ヴァールカレンギが、連盟に心を読める能力者の派遣を求めたことで始まる、派遣された能力者ロブと、その恋人であり超一流の能力者のライアを中心に語られる物語。ヴァールカレンギが派遣を要請した理由は、50歳になると死なねばならないシュキー独特の宗教に改宗する人類が徐々に増えてきた原因の調査を依頼するためであった。その宗教とは、頭に寄生生物グリーシュカを宿し、50歳になったら洞窟内にある巨大グリーシュカに吸収されるというものである。グリーシュカを宿した人々はみな幸福感とみなへの愛で溢れているのだが、調査を進めていくうちに、その原因はグリーシュカを通して他人と一体になることで人生に付きまとう孤独感からの解放を得るということだとわかった。ライアは永遠に付きまとう孤独感からの解放されるため、自ら巨大グリーシュカへと吸収されていく。ロブは夢の中で吸収されたライアから共に吸収されないかと持ちかけられるが、昔から教えられてきた形での〈神〉が存在することを信じて(存在することに賭けて)その誘いを断る。その後、ロブはライアが見つかることも待たず惑星シュキーを離れ、物語はその幕を閉じる。

・ 話し合えそうな点
・作品の構成や設定の活かし方
・キャラクターそれぞれについて
・感想、その他気付いた点

・ この作品を選んだ理由や感想
突飛な設定を持ち出すことは、作家にとってある種の賭けとなると思う。突飛な設定をうまくストーリーに絡めることは考えなしに出来ることでないし、リアリティーが欠けて作品をダメにすることが多いからだ。そういった意味で、この作品は賭けに勝った作品じゃないかと思う。さらに、設定だけでなくキャラクターについてもよく考えられている。マーティン氏はあまり邦訳されている作家ではないし、読書会を開くには収録された本が手に入りにくすぎるが、それを諦めても余りあるものがこの作品にはあるのではないかと思って読書会を開いてみた。
 

・ 筆者紹介、作品位置づけ
1948年9月20日ベイヨン(ニュージャージー)生まれ。港湾労働者の父レイモンド・コリンズ・マーティンと母マーガレット・ブレイディー・マーティンのもとに生まれる。彼は、読書のための1セント銅貨が欲しくて他の近隣子供に物語を書き始める。その後、高校時代に漫画にはまり、喜劇のファン雑誌(アマチュアのファン・マガジン)用フィクションを書くなどといった活動をする。21歳(1970年)に初めてGalaxy1971年2月号に小説” The Hero”が掲載。彼はVISTAボランティア、チェス管理者および教師として働きながら、片手間で小説を書いたそうな。1975年にGale Burnickと結婚。子供を作らずに1979年に離婚。その後、1979年にアルバイトでなく本職としての作家になる。それからハリウッドへ移動して、1986年、CBSのテレビの脚本家として契約する。後は移籍やらなにやらとたいした事ないので割愛。サンタフェ(ニューメキシコ)在住。

・受賞作
Hugo Award, 1974 Novella: "A Song for Lya"
Nebula Award, 1979 Novelette: "Sandkings"
Hugo Award, 1979 Novelette: "Sandkings"
Hugo Award, 1979 Short Story: "The Way of Cross & Dragon"
Nebula Award, 1985 Novelette: "Portraits of His Children"
Daikon (Japanese Hugo) Award, 1982: Best Short Fiction in Translation, "Nightflyers"
Balrog Award, 1983 Fantasy Novel: The Armageddon Rag
Gigamesh (Spanish) Award, 1987: Best Collection/Anthology: Songs the Dead Men Sing
Daedelus Award for 1987: Wild Cards
Bram Stoker Award, 1987 Novelette: "The Pear-Shaped Man"
World Fantasy Award, 1988 Novella: "The Skin Trade"
Six-time winner of the Locus Award.
Finalist for the 1971 John W. Campbell Award for Best New Writer in Science Fiction.
World Fantasy Award (Howard) finalist for 1982, 1983.
Finalist for the Writers Guild Award, best teleplay, anthology series, for 1986.
Hugo Award, 1997 Novella: "Blood of The Dragon"

・ 参考HP
http://www.georgerrmartin.com/
公式HP。略歴と受賞作を参考にしたけど・・・英語なんで翻訳ミスあるかも。
各人で確認してください。二次ソースには使えません。




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