開催日:2004/6/18
レポーター:松永
課題:ブライアン・オールディス「スーパートイズ」
RESUME
ブライアン・オールディス「スーパートイズ」
1.出典
竹書房,P11〜P.62
2.概要.
2-1.いつまでもつづく夏(P.11〜26, First published in 1969)
子供のいないスウィントン夫妻はスーパートイズのデイヴィッドを代わりとする。しか
し、スウィントン夫人とデイヴィソドは相手を愛そうとするのに心が通じ合わない。親権
くじが当たる。夏が、いっまでもつづくのはホログラムだから。
2-2.冬きたりなば(P.27〜42, First published in 2001)
子供の死亡。“従僕”の破損に対するデイヴィッドの「ただのアンドロイド」発言。対す
る夫人の「あんただって」発言。デイヴィッドはテディを破壊し、自分が人間ではないの
ではないかという疑念を強める。コカ・コーラ。
2-3.季飾がめぐりて(P.43〜62, First published in 2001)
夫人の死亡。氏の没落。無数の「自分」を見ることで、デイヴィッドはアンドロイドに
過ぎないことを自覚。テディとデイヴィッドの再:生。
3論点
・スーパートイズと“従僕”アンドロイドとの違いは?
・夫人とデイヴィッドの「相手を愛そう」という気持ちの違いは?
・なぜ、両者とも愛せないのか?
・氏がデイヴィッドを再生させた理由は?
・デイヴィッドを再生させることをためらったのは何故か?
・ホログラムが何か意味を持ってる気もしますが……。
4.「地球の長い午後」との比較
ひたすらに冗長で、ストーリーが皆無、テーマは不明。何故この作品がヒューゴーを受
賞したかというと、ひとえにその「世界観」ゆえである。今作品とは全く傾向が違う。と
いうか、同じ作家が書いたものというのが信じられない位である。
5.映画「AI]との比較
粗悪な虚構をファンタジーというのならば、ファンタジーである。舞台切り詰めて作っ
ているので、小説の方が完成度が高いと思える。
6.感想
SFが根底に抱える「未来における非人間性]というのが綺麗に描かれてる、と。
ホログラムとか廃品地区とか愛玩用ロボットとか、哀しさを孕んだ美しさがいい、と。