開催日:2003/11/24
レポーター:大澤大先生
課題:「セカンドルネッサンス」(『アニマトリックス』)
CRITICISM
始めに
『アニマトリックス』というのは、『マトリックス』を作ったウォシャウスキー兄弟が企画した、『マトリックス』をテーマとした九つのアニメーション作品で、兄弟が脚本を書き、それをアニメ監督が作ったもの、アニメ監督が一任して作ったものがあります。今回の作品は前者で、前田真宏が監督、スタジオ4℃が製作しております。
マトリックス?
いや正直最初の作品しか見てません。じゃあなんでこれをやったのかといいますと、単純に面白かったから。根の所にあるアシモフっぽい古典さが好きです(ロボットの殺人とか)。というか、むしろアニマトリックスの方が本編より面白いと思います(まわりに聞いた感じでは)。
それ以外
ロボットについての読書会ということで、いろいろな時代のロボットSF小説を読みましたが、ロボットというのは時代背景を反映する鏡なのかもしれない、などと最近思います。最初は進化や産業化のシンボル、大戦の時代には、未知なる怪物として。今ではTV、家電、ゲーム機など、人々の生活に深く入り込んで我々を変えて行くテクノロジーとして。
では、なぜロボットがそのような鏡になりえるかといえば、やはり、ロボットが「人に作られたもの」だからでしょう。逆説的に言えば、ロボットそれ自身は何も主張しやしないのですね。主体性が無いということが逆に魅力的なのでしょう。
ロボットと向き合う事は、ある意味で人間と向き合う事なのかもしれません。だからこそ人々は永遠に引き付けられるのでしょうか。ねぇ。
監督のコメント
「あまり奇を衒わずにちょっと突き放したような感情で作ってみました。『セカンド・ルネッサンス』に関しては『マトリックス』世界の入口と出口になる作品だと思います」
だそうです。マトリックスへのフォローにはかなりムリがある気がしますが、それ以外のロボットの描写は驚く程丁寧です。個人的に、歴史の名シーンをロボットでくり返す描写には軽い悪意すら感じますな。良い監督です。
他にも腐ったりんごやらなんやら、いろいろなメタファーが隠れているような気がしますが、見付けたら知らせてください。
感想
三田祭期間中に行われた映像読書会。結構大勢の人が参加してくれたので嬉しかったです。非常に丁寧に作られたアニメだったので、その点での評価は高かったですね。内容的には、保留…という感じでしたが。途中から実写の方のマトリックス批判になったような気も。個人的には「これ二六6話のTVアニメにしたら」という話が面白かったです。でも無理だろうな。たぶん。そういえば、未だにリローデッドから先を見てません。