DATA

開催日:2002/10/4
レポーター:海老原
課題:ウラジミール・ナボコフ「ランス」(岩波文庫)

RESUME

○あらすじ
語り手がその子孫の宇宙旅行を想像している話。

○さて、思いつくことは沢山ありますが
その惑星にはおそらくとっくに名前がついているだろうが、名前などはどうでもいいことだ。いちばん有利な衝の位置に来たときにでも、地球からの距離は、マイル数に直してせいぜいヒマラヤ山脈の隆起の時期から先週の金曜までの年数程度――つまり、読者の平均年齢の百万倍程度――なものだろう。涙のプリズムを通し、空想の望遠鏡を通し、その向こうの視域に浮かび上がるその姿も、どんなに細かに眺めたところで実在するほかの惑星並みのもので、別に驚くほどのものではない。ところどころにほの暗い斑点のある薔薇色の球体。要するに、無限の、ただ理由もなく畏怖すべき、流動してやまぬ宇宙のなかで、休みなく回転し続けている無数の天体の一つに過ぎない。

この冒頭の一段落、これがこの小説の全てではないか、とか思ってしまう。内容などないに等しいこの小説に、小説としての価値を見出すのならばどこに見出すべきなのか。この小説は駄作などではなく、非常によくできた短編小説だと私は思うが、その根拠として何があるのだろうか。

○例えば日本でこういう小説って?
あなたご存知?
他に何かあればなんでもどうぞ。

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